ぱんぴっと! インタビュー記事

NPO法人学生人材バンク学生プロジェクト「ぱんぴっと!」。鳥取で活躍する魅力的な社会人へのインタビュー記事を掲載していきます。

「何事も行動あるべし!前向きを大切に!」鈴木 佑介さん 高等学校教諭

 

 

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目次

・【所属 名前】

・【インタビュアーからのひとこと】

 教員1年目のこと

・大切にしている考え方

 教員を選んだきっかけ

・学生へのメッセージ

 

 

【所属 名前】

鳥取県私立鳥取城北高等学校理科教諭 鈴木 佑介 さん(教員4年目)

 

 

【インタビュアーからのひとこと】

「教員」といった職業を耳にしたときに私の周りの友人は「先生って大変だね」とか「子どものことが好きじゃないとやっていけないよね」などと話をします。確かに「教員」って子どものことを第一に考えなくてはならないし、最近ではいじめや不登校などの問題も絶えず起きている中で子どものことを守っていけるのかといった不安は確かにあります。しかし今回、鈴木先生とのインタビューの中で「教員」とは子どもに何かを教えると同時に教員も学ぶことはたくさんある。そのためには人間関係を築くとともに何事も楽しむ姿勢をみせることが大切であると熱く語ってくださいました。本当に教員になってから様々な経験を積んできたからこそ、先生ならでは大切にしているとともに充実な時間を過ごしているのだと感じました。

私自身も教員を目指すまでに鈴木先生のように今を大切に生きていきたいと考えました。

 

 

 

 

Q.教員1年目のころのことを教えてください。

 

 

 

A.仕事をこなすのに精いっぱい。子どものことを考えるのは二の次に。

 

 

1年目は副担任を担当。当初は教師の仕事はどういうものであるのかといった勉強期間に充てていた。新任当時は生徒とのコミュニケーションをどう図ればいいのかわからなかった。それと同時に授業準備や事務的な仕事も私が思っていたほどたくさんあり、子どものことを考えることを後回しにしてしまった。しかも私はバドミントンをやっていたんですが、1年目からバドミントン部の顧問を持つことになりました。高校は6月ごろに県総体があり3年生にとっては最後の大会。4月に新しく入った私が残りの3か月で特に3年生にどういう声掛けや指導ができるのかわからなかった。しかしバドミントンは冬に初心者大会というものがありそこで見事優勝してくれたことが何よりもうれしかったです。今振り返ってみれば、勉強も部活も私が1年目に関わった生徒に関しては申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 

 

 

Q.鈴木先生の中で大切にしている考え方・理由を教えてください。

 

 

 

A.下学上達(ががくじょうたつ)→当事者意識を感じてほしい。

 

 

鳥取城北高校では教員11人がネームタグをかけているのですが、そこに教師が大切にしたいことを書く欄があるんですね。私は「下学上達」って書きました。意味は生きている中で日々、様々なところから学んで、次第に深い学問に進んでいくこと。私はそのために常に生徒と関わるとこを忘れないように自分に言い聞かせてます。単純接触効果といって用がなくても、ちょっとした会話は交わすようにしています。そういう点でどの職業に就いても人間関系・信頼関係は大切ですね。私は「言う」のではなく「伝わる」といった風にし、関わりの中でも指導できるように気軽に悩みなどを聞き出しやすい環境を整えたいです。まだそのところは今後の課題でもありますね。

 

 

 

Q. 高校教員になるための決意は何だったのか教えてください。

 

 

 

A. 母校(高校)実習に行ったのがきっかけ。子どもの一生懸命さに感動。

 

 

教育実習で生徒と過ごす日々が楽しかった。私は自分の地元の高校を卒業したので、教育実習は自分の高校に実習に行こうと決めていました。高校生から学ぶことがたくさんありました。特に高校生はすぐに話しかけてくれたり関わる楽しさを教えてくれたり、頼られることの大切さを改めて感じさせてくれた。中でも母校の男子バスケ部の試合を見ていた時に授業で関わったことのある子も試合に出ていたのだが、普段授業では見せることのない一生懸命さに感動した。高校は人間形成能力の育成の場で生徒の成長とともに将来を見据えている子の持ち込むエネルギーに圧倒してしまい自分もこの現場に身を置きたいといった思いがあふれ出し、将来は高校の教員になると固く決意しました。

 

 

 

Q.学生へメッセージ

私が学生に伝えたいことは、大学生の間にいろんなことに挑戦してほしいといったこと。学生のうちに例えば教師になりたいなら教員になるための学習だけをするのではなく、様々なジャンルのことを学んで1つでも多くのことを吸収してほしいです。途中でうまくいかなくても大丈夫。大事なのは何かをやってみようといった気持ちを持つことが大切。何かを成し遂げるためには必ず時間をかける必要がある。時間をかけること自体に大きな意味があると私は思う。最後に何かに失敗したとき人は何かを抱えたり心配になることがありますが大体何とでもなります。むしろ思いつめることではなくあきらめず前に進むといった姿勢をとってください。

 

 

 

インタビュアー:田中&長谷部

文責:田中