「うまくしようとしなければ、何事もすぐできる」 ーカレー屋「せかいのまんなか」店主 浦林真大さん
インタビュアーからの一言
気さくでお話ししやすく、とってもユニークな方です。
とにかく色んな経験をされています!
今まで聞いたことのないようなお話も多数…。
最初に書いてしまいますがここでは語りつくせません!(笑)
ぜひ「せかいのまんなか」へ!
インタビュアー:志水、木下
目次
・名前、職業
・大学でのこと
・海外での体験
・海外ってどんな感じ?←海外に行こうか迷っている方必見!
(海外に行くことに対して)
・挑戦への原動力
・今後の目標
・学生へ
✱名前、職業
志水:お名前とご職業を教えてください。
浦林:浦林真大です。
営業しています。
✱大学でのこと
~こんなことしてる場合じゃねぇ!~
志水:早速ですが、鳥取でカレー屋をやろうと思ったのはなぜですか?
浦林:どこでやりたい、住みたいとかは特になくて、
どこでも良かったんです。ただ鳥取には負のイメージがあって、
そのイメージを変えたい、どこでもいいけど
どんなことでも楽しく生きたいと思って、鳥取でやることにしました。
志水:なぜ鳥取は「負」だったのですか?
浦林:これは大学での話になるんですが…
僕、先生になろうと思って、大学では教育学部だったんです。
特別先生になりたいわけじゃなかったけど、
職業の中で一番イメージしやすいのが、先生でした。
「負」だったのは、思考停止して生きてたからかな。
楽しもうって感覚も、やりたいことも無かったんです。
志水:考え方が変わったきっかけはありましたか?
浦林:大学で考え方が変わりましたね。
先生を目指す過程で、授業を考える機会があったんです。
図工の授業をやったんですけど、図工をやる意味って、
造形の技術をつけるとか…まぁいろいろあるじゃないですか。
でもそれなんでいるん?って思って…
授業を作る前に、まずこの授業は何のためにするんだろうというのを
考えたんです。
つきつめて、掘り下げていきました。
最終的に、その子が楽しく生きていくためだ、
っていうところにたどり着きました。
それで、だから楽しく生きるために授業を作ろう、と思った時
「あ俺、全然楽しいこと分かんねーやばい」ってなったんです。
こんなことしてる場合じゃねぇって思ったんです。
そこから考え方を変えました。
✱海外での体験
~騙されまくりの海外。だけど…~
志水:考え方が変わってから取り組まれたことはありますか?
浦林:20歳の時、インドに行きました。
カレー屋をやろうと思ったのも、インドでの経験です。
インドでは、とことん騙されましたね。
ツアー会社に連れていかれて、無理矢理ツアーを組まされたり、
お金をぼったくられたり。宿に戻って大泣きすることもありました。
やられた…って。帰りたいけど、帰りのチケットは
1か月先のをとっていたから、帰れなくて。
インドでは、チャイを飲む習慣があるんですけど、
そのまじで嫌だわって思ってた時に、
ほったて小屋みたいなチャイ屋さんに行ったんです。
そこで、ビジネスじゃなくて、
ふらっとなインド人にいっぱい会いました。
その人達に付いていっても騙されなくて。
人間にはモードがありますよね。ビジネスモードとか。
チャイ屋さんで、ビジネスモードじゃない、欲で動いてないときの
モードでいるときの人と関われて、楽しいって感じました。
騙され続きでだいぶん心がえぐられてて、その反動もあってか、
こんないいやつが集まる空間ってめっちゃいいやんってなりました。
それで、こんな店を作りたいなって思ったんです。
志水:海外に行く前の不安はなかったのですか?
浦林:あります。めっちゃ怖い。
死ぬんじゃないかとか。もう全部が怖かった。
だから、だから全部何も調べずに行ったんです。
イメージもしなかったですね。
インドってなんとなく陽気な人多そう、だから
友達いっぱいできそう、ぐらいで。
あとはもう考えないで行きました。
ツアー会社に連れていかれるのも有名なんですよ。(笑)
調べなかったからまんまと引っかかって…。
もうほんとに最初の1週間は騙されまくりでした。
でも、チャイ屋の人達に出会ってから、もう
観光はどうでもよくなっちゃって…。
出会って、誘われたら、誘われたとこに行くっていう。
スケジュールも組まずに流されるままに…。
ってやってたら楽しかったですね。
志水:海外に行って、観光ではなく、ラフな人達と関わりたいと思った
きっかけは他にありますか?
浦林:僕大学生の時、お金が嫌いだったんですよ。
何でお金もらうために働かなあかんの。働きたくねぇ
お金もらうために働かんでも、生きれるべきだろっていう
思想があって。なんでかは分からんけど。
そういうのかな
✱海外ってどんな感じ?
~ハードルって何だろう~
志水:言葉の壁は感じましたか?
浦林:壁は感じたけど、全然いけると思いましたね。
基本、中学英語くらいのレベルなんです。
でも、そもそも英語が通じないエリアもあって…
そこではもう日本語でしゃべります(笑)。
ただ腹が減ったとか、最低限のことはジェスチャーでできるし、
英語ができなくても苦労はそんなにしないと思う。
けど英語は喋れた方が絶対面白いし、プラスαで楽しいと思う。
英語できないと難しいことは言えないから…。
それに、海外に一度行って、必要性を感じたら勉強すると思う。
志水:確かにそうですね(笑)。
ちなみに浦林さんは海外に行かれた後、英語を勉強しましたか?
浦林:しなかったですね(笑)
僕は通じない旅のスタイルも好きなんです。
・・・
木下:海外に対して、ハードルが高いと感じている人って多いと思うのですが
浦林さんはそういったハードルについて感じることはありますか?
浦林:…そういう人って何が障害なんですかね。
死ぬかもしれない確率はあがるかもだけど、そんなに死ぬことはない。
まぁほんとに死ぬかもしれないけど、思ってるより死なないんですよ。
あとはハードルって何だろう…。
例えばこういう旅をしなきゃって
理想形があるっていうのがハードル高いと思うのかな。
「オリジナルで自分がやってみたいことやる旅行しよう」
とりあえずこれを海外ですればいい話じゃないですか。
それをできるできないもくそもなくて、ただ行けばいいだけ。
死ぬかもしれないけど思ってるより死なない
っていうのをこころにおいて、後はただ行けばいいかなって
嫌だったら帰ればいい。
うまくやろうとしようとしなければ何事もすぐできると思う。
✱挑戦への原動力
~旅を自分で作ってる感覚~
志水:色んなことに挑戦されていると感じたのですが、
その原動力は何ですか?
浦林:これやったら面白い、というのかな。
旅の時もそうなんだけど、これを自分で作ってるっていう
感覚があると楽しいんだよね。この旅はオリジナルだって思えたら、
それは誰やったことのないもので、めっちゃ興奮する。
道端で書道したり、段ボールにギター書いてそれ弾いて投げ銭を
もらったり。(←実際の体験談です!)
これやったらおもしろいんじゃないかっていう企画を立てて。
誰かを喜ばせるためではなく、
自分のためにやって、そのあとに興奮を得れるか
を繰り返して旅してました。
今もその感覚で生きてるかな。
✱今後の目標
志水:今後の目標を教えてください。
浦林:やりたいことはいっっぱいありますね。
今、テントでカレー屋をやっているんですが、
お金を貯めて店を作りたいです。
店を開くために、「100万円貯めれるかチャレンジ」をしています。(笑)
店を開いたら、4か月営業して、1か月休む。
というサイクルで、店を休んでる間に、鳥取で出来ないチャレンジ
をやるつもりです。
志水:どうしてそんなサイクルなのですか?
浦林:そうですね…。
一時、ほんとに店やりたいかなって悩む時期があって…。
鬱っぽくなりました。
店をもつと旅ができなくなる、というのを自分の中で思ってて。
それが大きかったです。
旅したいのに、店もったら一生旅できない。俺旅できないのか…って。
そんなのを抱えつつ店を開こうとしてました。
それで2か月くらい悩んで。
でも、ある時、「両方やれるようにすればいいじゃん」
「なんで旅できないって思ったんかな。出来るようにすれば
いいじゃん。」
って思って。
このサイクルを思いつきました。
最初はモンゴルに行きたいです。
遊牧民を当てずっぽうで探しに行くんです。
歩いてて、あ!いた!っていうのをしたい(笑)
✱学生へ
志水:最後に、学生に一言お願いします!
浦林:僕もあんまり学生と変わらない気持ちでいるからね…(笑)
学生にっていうのはないけど、
まあ、やりたいことを全部やる気持ちでいきましょう、
っていうのですね。
自分ができたと思えばそれでいいので。
それだったらなんかできそうな気がしませんか?
僕もそう思ってやっていこうと思います。
メインインタビュアー・文責:志水
サブインタビュアー:木下