ぱんぴっと! インタビュー記事

NPO法人学生人材バンク学生プロジェクト「ぱんぴっと!」。鳥取で活躍する魅力的な社会人へのインタビュー記事を掲載していきます。

「やりたいことは自分の中にある。」 鳥取大学地域学部 稲葉千華さん

f:id:tottoridappi:20190722211128j:plain

 

 

 

・[インタビュアーからのひとこと]
・[所属 名前]
・[鳥取大学に入ろうと思ったきっかけ]
・[大切にしていること]
・[うまくいかないとき]
・[やればよかったこと]
・[目標]
・[学生へのメッセージ]

 

 


[インタビュアーからのひとこと]


物腰が柔らかく、落ち着いた方で、とても話しやすかったです。
常に物事を冷静にとらえ、問題に向き合う姿勢は、

尊敬せずにはいられませんでした。

 

 

[所属 名前]

 

Q. 所属と名前を教えてください。

 

A. 鳥取大学地域学部
 稲葉 千華 さん

 

 


鳥取大学に入ろうと思ったきっかけ]

 

Q. なぜ鳥取大学を選んだのですか?

 

A. 隠さずに言うと、センター試験の結果で選びました。

 

元々やりたいこともなく、 「とりあえず公務員」 と思って、
名前からして公務員っぽい、鳥大の地域学部に入ることにしたというのが本音のところです。
予備校の先生にも、 「うかるで」 と言われ、ろくに調べずに入りました。

 

でも、実際地域学部に入って、よかったなと思います。
フィールドワークが多くて、座学だけじゃないものを得れたから。

 

高校までは、頭でっかちな理論や公式を学んでたけど、
その勉強が何になっとるんか分かってなかったんだよね。

「サインコサイン 使わんくね」とか思ってたな(笑)


大学でも座学はあるけど、フィールドワークがあることで、座学とコネクトができて、
「こういう話って座学でやったこのことなんだ、ここで役立つんだ!」
って思えたのは大きいなと思います。

 

それに、大学では保育園の待機児童とか耕作放棄地とか、
地方地域都会を含めて、今の日本のホットな話題を扱ってるんだけど、
外に出た時、バイト先の社員さんとかおじいちゃんおばあちゃんと話す時、
話題にこと欠かないし、世代で考えてること全然違うんだっていうのを体感できるんです。

 

等身大の自分として社会問題をとらえられるようになりました。


[大切にしていること]

 

A. 大切にしている考え方はありますか?

 

Q. 「誘われたら断らない」
 「ふっかる」 
 「忙しさをにじみださない」 こと

 

大学の最初は、とにかく動こう思って、
誘われたらどこにでもいくようにしていました。

 

忙しいと思われていると、みんな誘ってくれないけど、
余裕を醸し出していたらみんな誘ってくれるんです。

 

A. 今の考え方になった転機はありますか?

 

Q. 一番のきっかけは浪人したこと。
 
もともと、損得勘定の強い性格で、
自分に得か損かっていうのを考えて、
自分が得することはやろう、損しそうなら切り捨てて…             という生活を送ってました。
  
今思うと、チャンスを無駄にしたなって思います。 
   
浪人時代って、結果がすべてなんだよね。
勉強して、「こんなにやったんですよ」って私の努力をみせるけど、
模試の結果を見せると、「でもこれじゃあね」と受け取られる。

 

もがいてたなぁ。
めっちゃ頑張って、これだけの結果しかでんのかって、
自分損しとるって思った。
でも頑張らんと受からんし。
そしたらなんか、損得勘定がよく分からなくなって…

 


あともう一つ、自分には 「何かしたい、好き」 って思うもの、
夢中になれるものが特になかったんだけど、浪人仲間の友達に、そういうのを
すごく持ってる友達がいたんだよね。
「自分はこの大学で、こんな勉強をするんだ。

 1年ではこれして、2年ではこうして、

 卒論はこんなことするんだ」って、4年間の過ごし方を全部決めてた。

 

「すっげ!」って思ったよ。 (笑)
で、その子と比べた時、自分なにもねぇな、大学行けりゃあええわ
っていう精神でいたなと思って、自分が恥ずかしくなった。
損得勘定で自分をかこつけてる場合じゃねぇなと思って。

 

その友達に感化されて、友達みたいには計画立てれないけど、
大学では損得勘定なしにしようって決めたんです。


大学では、何が得とか分からんことが多いんよね。
例えば飲み会で、「あの人と飲んで失敗したわー」ってその瞬間は思っても、
でもいつか、「良かったな」って思える時が来るかなって期待して、
そう思える自分に期待して、やろう
大学ではそういう風にやろうと決めました。

 

 


[うまくいかないとき]

 

A. うまくいかないときはありましたか?

 

Q. 2つありました。

 

1つは、大学2年のときの地域調査実習。
1年間フィールドワークして、調査して、報告書にまとめるっていうものを
3人でやったんだけど、考え方が三者三様すぎて、まとまらない!
担当の先生にアドバイスもらうけど、3人で理解が違うんよね。

 

次これしよう、これしたいって意見を出すけど、
「先生そんなこと言っとった!?」 ってなったり。
方向性が違うから、とんちんかんな方に進んだり…

 

1人だったらさくさくいくんだろうけど、3人集まらないと報告書はできない。
3人だから、報告書にそれぞれの色が出て、先生もそれがいいって言うし…。

 

チームでやるって難しいなって思ったよ。

 

 


A. どういう考え方で乗り越えましたか?

 

Q. 妥協もあったし、自分を主張しすぎないようにしました。

 

でも自分の色をだしたいところはあるから、

それぞれの色を出すところを決めて、
そうでもないところは、「○○ちゃんのアイディアが活きそう」
「このアイディアよりそっちの方が良くない?

 そしたらここめっちゃ膨らむよね」

みたいな感じで、してました。
結果的にはうまくいったと思う。

 

 

2つ目は、3年の前期に行った、インターンシップのこと。
半年間週に3回、会社にインターンシップして、
経営戦略立てて、実際にPDCAサイクル回していくっていうもの。

 

それが大変だってね…。まず計画したことが通らんかった。
どうやったら人にうまく伝わるだろうって考えて…。
大人数の時と個人でアピール方法変えたり、
時間調整とか気を付けました。

 

1人でできることって少ないから、

「全体で良くなればいい」 って考えて、
相手を立てたりすることもあったなぁ。


インターンシップで特に印象に残ったことは
こんなに合わん人おる!?っていうのかな。

 

大学入ってから、外に出ようと意識して、

色んな人と話そうと思ってたんだけど、
自然と類とも呼んでたんだなって気づきました。

 

そこは結構閉鎖的で、こういう会社には行きたくないなって。
社内の風通しが悪いとか。小さいことかもしれないけど、
会社の見るポイントを学べました。

 

この人の下では働きたくないとかさ、思うけど、でも
社会に出たらそういうもんなんだろうなって。
でも、これも全部、行ってみなきゃわからなかった。
文字じゃ絶対分からんことを学べたのが良かったと思います。
       

 

[やればよかったこと]

 

A. 後悔していることは?
 
Q.基本ないけど… もっと外に出てもっと体験すれば良かったかな。
  もっと体験すればよかったなって。
  足を運んで初めて身につくことっていっぱいあるから。

 

  今からでもしようと思う。どんどん外に出たほうがいいよ!

  

 

[目標]

 

Q.社会人になってからの目標は何ですか?

 

A. 私と、私の大切な人、家族や友達が幸せになってくれたらいいな。


なんでもできるようになりたいとは言わない。
大切な人が笑っておってくれたらそれでいいじゃん、って思う。

10年後の世界って10年後の社会によるから分からない。
漠然とした分からないことに対する危機感って、よく分からない。
だから、目の前のことを精一杯やりたいと思う。

 

身の回りの人が、幸せに暮らしていけたら幸せだなぁ。
       

 

 

[学生へのメッセージ]

 

Q.下級生に一言お願いします!

 

A. 大学生って、やりたいことみつからないっていう人多いよね。


でも自分は、やりたいことって絶対自分の中にあると思ってるんだよね。

やりたいことをみつけるためには、
やるべきことを一生懸命やることが必要だと思う。

 

そしたら、これが終わったらあれがやりたい、
これ一生やりたくない、
これやってみたらめっちゃ面白かったかも とか出てくるよ。

要するに、判断材料が見つかる。

 

真っ暗な部屋で、「やりたいことが見つかりませんっ!」 って言うより、
やるべきことの部屋にいて、 「ああ、やらな!!」 って
やらないかんことがはっきりしているものから
やっていくしかないんじゃないかと思います。

 

 

 

 

インタビュアー 志水

 

文責 志水