ぱんぴっと! インタビュー記事

NPO法人学生人材バンク学生プロジェクト「ぱんぴっと!」。鳥取で活躍する魅力的な社会人へのインタビュー記事を掲載していきます。

「もっと楽しい人生が待っているとわくわくしているから歳を重ねるのが楽しみです」 Tottori Mama’s 代表 中井みずほさん

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目次

○所属 名前

○インタビュアーからの一言

出産に対する思い

出産や子育てにおける学び

起業した理由

生きていく上でこれだけは譲れないもの

大学生への思い




所属 名前


Tottori Mama's 代表

中井みずほさん




【インタビュアーからの一言】

とにかく優しくぎゅっと包み込んでくれるような方です。“子供が好き、でも働くことも大切”という両方に熱心な様子がひしひしと伝わってきました。話すと心があったかくなる中井さんの人柄に周りが魅了されるのも納得です。




Q.出産に対する思いはやっぱりネガティブなものでしたか?




A.いえ、とてもポジティブなものでした




思い返せば中学生の頃が1番楽しくて、その頃の友達とは今でも付き合いがあるくらいです。


それに対して高校生の頃は友達と離れてしまったこともあってか、将来のことについて何も考えていなくて意欲なんか全くありませんでした。


そんな時NHKの海外ドラマにとても影響を受けたんです。その頃の私の夢は「海外の人と結婚する」でした(笑)


その夢を叶えようと空港のグランドスタッフに務めていたんです(笑)

女の世界というだけあってとても華やかな世界でした。そこで働いている自分も好きだったので、いざ出産で仕事をやめなければならないとなった時、名残惜しい部分はもちろんありました。


それでも「子を授かることは幸せなこと」ということは常に思っていたし子育ては環境が整っていたら楽しいものだと分かっていたのでポジティブな思いを抱いていました。




Q.子育てを経験して学んだことはありますか?




A.長女の子育てが自分の学びです。




実際に子を授かった時、産むなら鳥取で!って思っていたのにタイミングが合わず急遽大阪で出産を経験しました。


悩みを共有できる友達は全然いなくて「ここで本当にやっていけるのだろうか」と周りの環境に不安を抱いていました。


特に22歳から33歳までの間は自分に軸がなく、周りの目は気になるし、かなり縛られていました。


自分を育ててくれたお母さんみたいにならないといけない、お母さんはこうでなければならない


こんな感情でがんじがらめの状態でした。必死になって育てようとするけれど長女は私の意に反してどんどん自身をなくしていったんです。それを見て私はさらに必死になって押し付けちゃって…。私は長女を1人の人として接してなかったんですよね。本当に申し訳ないことをしたなって反省しました。今思えば皆がストレスでいっぱいでしたね…。


それに気づいてからはもっと自由に、しっかりと子供の意思を尊重できるようになり、お母さんがどういうものかとか、どう思われるとかではなくて“親がしっかり生きているところを見せる”ということを大切にするようになりました。




Q.起業した理由は?





A.子どもと一緒にいたい&自分の好きなことをしていたいからです





やっぱりグランドスタッフとして華やかな世界にいたこともあって、仕事をしている自分は捨てられなかったんですよね。


でも仕事一本、子育て一本っていうのは嫌でどっちも大切にしたかったんです。

子どもと一緒にいれてなおかつ仕事もできるものって考えたら起業が思い浮かびました。


初めはベビーマッサージの教室を開きました。女性同士のつながりを通して子育てに寄り添っていきたいという思いがあるんです。

現在のTottori Mama’sもそういった思いからきていて子育てをする者同士だからこそ分かり合えるものを共有できる場です。


長女の子育ての反省も含み、子供たちのための関係性を築くという思いも含んでいます。


今、本当に来てほしいのは一歩を踏み出せない人達で、その人達にアプローチしていきたいなって考えています。



色々なことを言いましたが、私は本当に周りに恵まれているんです。


実家のサポートがあったからこそ子育てしながらも起業することに打ち込むことができたし、お母さんになると少なくなる1人の時間も取ることができ、趣味に時間を使うことができているのも周りのサポートがあるからですし…。本当に恵まれた環境にいさせてもらってます。





Q.生きていく上でこれだけは譲れないものは?





A.ときめきとわくわくを大切にすることです





私って実はものすごくネガティブで、2人目の出産までは何もかもが不安で仕方なかったんです。考えすぎてしまうんですよね(笑)


でもある人に「それってすごい妄想力があるってことだよ。それをネガティブの方じゃなくて楽しい方に変えたらいいのに」って言われてから考え方が変わりました。

成功か失敗分からなくて不安なら自分がときめく・わくわくする方を選ぶようにしています。

起業すると“とりあえずやってみる”ということが求められるので「失敗は失敗じゃない、よし次に行こう」とバサッと切れるようになりました。

これは修行かもしれないですね(笑)




・大学生への思い


大学生とか今の若い人は子育てに対してネガティブな思いを抱いている人が多いけれど、少しでもそのネガティブを少なくしたり、将来像を考えられるようなきっかけになれるといいなあと思ってます。



周りに魅力的な生き方をされている先輩が沢山いるからこそ30代よりも40代、40代よりも50代という風に年齢を重ねていくのがすごく楽しみです!




インタビュアー:岡崎&稲葉

文責:岡崎