ぱんぴっと! インタビュー記事

NPO法人学生人材バンク学生プロジェクト「ぱんぴっと!」。鳥取で活躍する魅力的な社会人へのインタビュー記事を掲載していきます。

「自分に嘘をつかないこと。自分で納得した道を進むこと。」 パン工房ほとり 吉田翔太さん

 

 

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 目次

 

 

 

 

[所属 名前]

パン工房ほとり 吉田翔太さん

 

 


[インタビュアーからのひとこと]

大学生活のこと、就活のこと。

「生きるって大変だよねぇ」と、優しい笑顔で

お話してくださる、とても気さくな方です。

周りに流されて生きていると、気づかぬうちに

見えなくなってしまう自分の気持ち。

誰のせいにもしない、自分で考え自分で決めた道を

貫いてこられたその生き様に強く引き込まれました。

 

 

 

[職業・仕事内容] 


Q.ご職業とお仕事の内容を教えてください。

 


A. 自営業でパン屋をしています。

 今年の秋を目標にオープン予定です。

 

今はその準備期間ということで、

パン工房の内装をDIYしたり

電気や水道の工事をしています。

 

工房は身の丈にあった規模で、

パンを人に売っても大丈夫なように

保健所の許可をいただくというところから

スタートしています。

 

 

 

 

[その仕事を始められたきっかけ]


Q.なぜ”パン屋”なのですか?

 


A.きっかけには本当にいろんなことがあるのですが、

大学4年時、大学に行けなくなったこと、

院試験に落ちてしまったこと、

就活がうまくいかなかったことなど

いろんなことが上手くいかない時期がありました。

 

そんな時に、インスタントイーストをもらったんです。

なんで貰ったのか、誰に貰ったのかは

全然覚えていないんだけど…(笑)

 


で、せっかくもらったんだから作ってみようと思い、

いざ作ってみたら「こりゃ面白い!」、

「ふくらんだよ!」って楽しくなって。

 

 

就活も行き詰まってたし、

パンの仕事いいんじゃないか…と思い、

(大学があった)茨城県のパン屋を探し、

いいなと思ったお店に直接行って雰囲気を見て

そのパン屋は従業員を特に募集していたわけでも

なかったんだけれど、「ここで働きたいです」と

勝手にメールを送りました。(笑)

 


いま思えば小さい頃から料理は好きだったし、

キッチンに立つのが好きだった。

そういうのも原体験としてあるのかなと

今になっては思います。

 

 

 

 

[伝えたい鳥取の魅力]


Q.「パン屋を通して鳥取の魅力を伝えたい」と

 ブログに書かれていましたが、

 どんな魅力を伝えたいと考えておられますか?

 


A. 1つは、材料の魅力です。

 

鳥取県は、パン用の小麦を大山のまわりで

つくっています。これってとても凄いことで、

国内産小麦の殆どは北海道産なんです。

「国内産=北海道産」と思われるくらい

北海道の勢力が強いなかで、鳥取県で小麦粉を

作っていると初めて知った時、びっくりしました。

 

自分は通販で県外の人にも売ろうと思っているので

小麦粉だけでなく牛乳やバターなど、鳥取県産の

質の良い原材料をお届けしたいと思っています。

 


それに付随して、鳥取で作られている生産者の方に

実際にお会いすると、「こういう人が作っている」

というのが分かるんです。

だから、「鳥取にはこういう人がいて

こんなことしてて…」という、その人たちの思いも

一緒にパンに乗せて届けられたらと考えています。

 


それだけでなく、敢えて言うとするならば、

僕が鳥取クラウドファンディングをするとか、

ブログを書くとかツイートするとか、

そういった発信活動をすることによって、

鳥取のパン屋さん」ということが外に伝わっていく。

活動をすることによって、

鳥取とほかの地域の人が接点をもっていく。

 

そういう意味では、僕はパン屋だけど、

鳥取と接点を持ってもらうきっかけを

つくれるんじゃないかなと思っています。

 

 

 

[お店のこだわり] 

Q.お店を開業するにあたって、こだわったポイントや

 大切にされてきた考えなどはありますか?

 


A. パン業界の環境を良くしたいという思いがあります。

 

残業・長時間労働はパン業界で特に

問題視されているものです。

しかし、パンを作るには時間がかかること、

たくさんの種類を1日に何度もつくることなどから

なかなか改善していません。

この問題をどうにかしたい。

 

もう一つは食品廃棄の問題があります。

毎日毎日、何千円・何万円分ものパンを捨てる。

売れ残ったパンは捨てたくはない。でも安売りを

するとなると、商売として難しくなってしまう。

 

自分たちで一生懸命作ったものを価値を下げて

提供することになってしまうということになる。

商売として成り立たなくなれば、お客さんに

楽しんでもらうということもできなくなる。

 

こういった問題を解決するために、

どれだけ予約制にシフトできるかというところに

かかっていると思っていて、

パン工房ほとり でもこだわっていきたいと

考えています。

 

 

 

 

[学生時代のこと]


Q.どんな学生時代でしたか?

 


A. とにかく遊んで、普通の学生でした。(笑) 

楽しかったなぁ。

楽しいことしてるから、楽しいは楽しかったけれど、

 

ただ、今考えれば、

「社会に対して何か提供していた」ということは

全くないので、そこに関して言えば

今とは全くモチベーションが違うかなと思います。

 


例えばクラウドファンディングとか予約制の拡大とか、

今はそういう挑戦をすることで、

誰かのためになることがあると思ってやっています。

 

自分が進むことによって

少しでも社会に良い影響を与えたいと思っていて、

そこが学生時代との大きな違いではありますね。

 


でもそんなことが言えるのも、酒飲んで楽しいこと

してた日々があるからなんだよね、多分。

 

そこでできた友達とは今でもすごくつながりが

深かったりして、クラウドファンディング

応援してくれたりとかもするし…。

 

すべてつながってくるなぁと思います。

 

 

 

 

[背中を押してくれるもの]


Q.大学に行けなくなる、就活をやめる、

 ブログを書く、クラファンをする…。

 

勇気がいる決断を何度もされてきたと思うのですが

(例えば就活に対して何か思っていたとしても、

そのまま就活の流れに身を任せて生きていく

という人もいるかもしれない中で)、

新しい何かを始める時に

背中を押してくれる存在や考え方などはありますか?

 


A. まず第一に、家族と友人はとても大きな存在です。

 

ここまで育ててきてくれた両親はもちろん、兄貴、

親戚のおじさんおばさん、じいちゃんやばあちゃん、

高校や大学で知り合った仲のいい友人は、

僕が何をしようとしても必ず前向きに捉えてくれ、

説教じみたことを言う人は誰一人いない。

 

「そうなんだ、応援するよ、頑張って」って、

ただ認めて背中を押してくれる。

 

そういう人たちのおかげで、

「どれだけ良くない状況に行ったとしても

前に進んでいけるんだ」ということが

自然と感じられているし、

「やろうとした時には応援してもらえる」と

分かれている。

本当に恵まれていると思います。

 


考え方の部分としては、

自分に嘘をつかないことが大事。

 

違う言い方をすれば、

とことんマイペースでやれ、という感じ。

人に流されるな、とも言うかな。

 


自分に嘘をつくと、違和感が生まれます。必ず。

 

 

就活、エントリーみんな20社するんだって。

と聞いて、じゃあ自分も、なんとなく20社エントリーすることを目標にしてしまっている、とか。

自分の頭で考えずに、自分の中に違和感があるのに

それに嘘ついて行動してしまうと、

必ずどこかでだめになっちゃう。

 

だから、自分で考えて自分で進むこと。

そしたら言い訳できないから。

自分が納得して進むことをしっかりやっていると、

「人と比べて」ではなくて、

自分なりに必ず前に進むことができる。

人と比べることは必要ないんだよ。

 

 

 

 


Q.「会社員として働く」ではなく

「開業する」という道を選ばれたのにも、

ご自身のマイペースな部分というのが

つながっているのでしょうか?

 


A. つながっていますね…(笑)。

 


会社で働くというのは、チームプレー。

チームで利益を出してそれが自分にかえってくる。

チームプレーの良さはもちろんあるし、

やりたいことが大きなことだと一人では

できないから、チームで動く以外に道はないよね。

 

なんだけど、僕が感じたのは、自分でやった

仕事の対価を自分で直接受け取りたい、ということ。

 

会社員として働くというのは、

自分ではなく会社が商売しているということ。

だから、例えばそこで一生懸命頑張って働いても、

すっごくサボって結果が出なくても、

すっごくサボってるのに結果を出しても、

自分の評価が社会的に上がったり下がったり

するわけではない。

 

それに対して違和感があって

今の自分は社会的には全くの無名なので、

そこを一歩社会に踏み出して、

良くても悪くても自分自身に評価が返ってくるほうが

楽しいなって思ったんです。

 

 


あとは、マイペースすぎて

あまり周りに合わせられないから…(笑)。

 

 


マイペースというのは、

短所でもあるし、長所でもある。

 

物事には必ず良い面と悪い面がある。

メリットはこうで、デメリットはこうで…と

客観的に見ています。

 

良いほうに捉えられるかは自分次第。

良いほうに向けてのばそうとするのは大切なこと。

良い面をどれだけ見れるかっていうのが

大事なのかなと思います。

 

 

 

 

[今後の目標]


Q.最後に、今後の夢や目標をお願いします!

 


A. 個人としての目標は1つ、決まっています。

それは、「誰もが挑戦できる社会にしたい」

ということ。

 


ある意味僕はこういうふうに、何かありながらも

前向きに生きていけるように育ててもらったのは

最大の強みかなと思ってて、

「前向きすぎてこわい」と言われたこともあるくらい(笑)。

 


今まで出会ってきたなかで、

一歩を踏み出せない人というのは

とっても多い。

 

「ホントはこういう仕事がしたいんだけど

 自分にはきっとできないし、

 親もやめろって言うし…」とか

 

そういった大きなものもあるし、

ちょっとしたものもある。

 

「あの人、気になってるんだけど、

 声かけられない…」とか。

 

些細なことかも知れないけど、それもチャレンジ。

 

そういうのって、誰かに背中を押してもらうことで

前に進めることだと思うので、僕が行動することで

少しでも挑戦できる人が増えたらなと。

 

自分をありのまま認める、自信をつける、

そういうのがもっと社会にあふれるように

なったらいいなと思います。

 


パン屋としては、先ほどお話したように、

「パン業界を良くしたい」ということ。

 

長時間労働とかの問題が蔓延してると

チャレンジできないよね。

 

新しいことに挑戦しようとしても

今その目の前の現場があって、

パンを焼いてお客さんに届けることで

いっぱいいっぱいだから、なかなか難しい…。

 

 

というふうに考えれば、全部つながってる。

 


「誰もがチャレンジできる社会」が一番上にあったら

「パン業界をもっと良くしたい」というのが

その下にあって、それをやるために今は

自分の事業を成立させようとしてます。

 

というのも自分の事業がうまくいってないと

説得力も何もないからね。

自分が挑戦してない人に、「挑戦しようよ」って

言われても、ねぇ…。(笑)

 

そこが今から頑張るところ。

今やってるのは、自分のチャレンジ。

 


自分が踏み出した一歩が、誰もが挑戦できる社会、

お互いが背中を押しあえる社会へのステップに

なればいいなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もっと吉田さんのことを知りたい!」

 という方はこちらから↓

好きを紡ぐ。 | アラサーで脱サラしたパン職人が好きと生きるブログ。

 

 

 

 

 

 

インタビュアー:佐伯&大國

文責:佐伯

 

 

 

 

 

 

 

「時間が経てば人間が一番変化する。人に合わせて内容を変えられる面白さが、事業の可能性になっていく」 うかぶLLC共同代表 蛇谷りえさん

 

 

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目次

[所属 名前]

うかぶLLC共同代表

蛇谷りえさん

 

 

 

 

  [インタビュアーからのひとこと]

既存のものにとらわれない、

考え方がとても豊かな方です。

「マニュアル」とか、「機械的」という言葉と

対照にいる方だなと感じると同時に、

豊かさとは何か考えるきっかけを

教わったような気がしました。

 

 

 

 

[職業・仕事内容]

Q.ご職業とお仕事の内容を教えてください。

 

A. 合同会社「うかぶLLC」の共同代表をしており、

主に「たみ」と「Y pub & hostel」の運営、

私は、鳥取大学やホスピテイルの

プロジェクト企画の運営、様々なジャンルの

方々とのイベント企画・運営をしています。

会社全体では、そのほかのメンバーが

さまざまなプロジェクトを担っています。

 

 

 

[その仕事を始められたきっかけ]

Q.なぜそのお仕事をしようと思われたのですか?

 

A.大阪で高校に通っていた時、

かっこいいお店がたくさんあって

周りには、絵を書いたり音楽をしたりする人が

いました。

 

当時は、その人たちが皆で個展を作っていた

ところにお客さんとしてアートギャラリーや

アートプロジェクトを見に行っていました。

 

でもその時は、「自分もつくりたい!」という

感覚はなくて、好きだなと思うところに

お客さんとして行っていました。

 

 

 

だけど段々、観客側では物足りなくなって

きちゃって。

物足りなくなって文句を言うっていうのは

良い状態ではないなと思っていた時、

自分でもやってみようかなと。

 

 

周りの先輩にも、やってみたらいいんじゃない

と言われ、いろんな人に教えてもらって、

やっていたら次第に仕事として

イベントの企画や運営をできるようになりました。

 

 

 

その経験から、2、3時間で終わるイベントではなく

目標やミッションに向かって継続的に活動する

「プロジェクト」の運営に興味がわくように

なりました。

 

 

はじめは場所にこだわらず

いろんな環境で活動していたのだけど、

「場所の強さ」ってあるなぁと思い、

2010年に瀬戸内国際芸術祭で

友人と初めて場所の運営をしました。

 

 

なぜ場所(宿)の運営かと言うと、

人を集めるのではなく、

人が集まっているところに興味があったんです。

 

 

アートやデザインだけじゃなくて、

食べ物や文化の違いなどのちょっとしたことでも

人は集まるし、何か1つ真ん中にあれば

こんなに盛り上がるんやなぁって気づきました。

 

それまでは、デザイン、アートに

自分が囚われていたけれど、

それでなくても良いという自由さを感じ、

宿の運営について考えるようになりました。

 

 

それから岡山で3か月半、場所(宿)を運営。

はじめは知り合いしか来なかったのが、

2ヶ月、3ヶ月経つと知り合いの知り合い、

知り合いの知り合いの知り合いが来て。

「誰やろう、この人」と思っても、辿っていけば

知り合いの知り合いだったりする。

 

その時に、「全くの他人と思っても

どこかでつながってるんや!」という感覚、

そして町のサイクル、

町の時間(祭りがあるから集まるなど)に、

「場所」って、事実・物体があることで

人が来たり関わったりする面白さがあるな

と感じたんです。

 

 

 

じゃあ、10年経てばどうなるんだろうと思い、

継続的にできるようにしようと鳥取で始めました。

 

 

 

 

[なぜ鳥取?]

Q.「場所の強さ」と仰っていましたが、

   なぜ鳥取なのですか?

 

 

A.どうなるかが予測できない、(私たちにとって)

余白がたくさんあるところに惹かれて。

 

 

大阪、岡山はだいたいどんな感じか、

どんな人が集まるのか、

生まれ育った町だったのでやりにくかったし、

観光地などで町のイメージが強いところでは

やりたくなかったんです。

 

 

どうなるか分からないところがいいなと思い、

湯梨浜を紹介してもらって「めっちゃいい!」

と思いました。

 

 

地元の人たちがただただ大事に住まわれていて、

でも何のゆかりもない私たちが入っていける

受け皿があるという感じと、

「制度や仕事によって受け入れられる」ではなくて

町の人が自然と個人的に向き合ってくれる・受け入れて

くれる、そういう振る舞いに感銘を受けたんです。

 

 

 

[お店のコンセプト] 

Q.うかぶLLCのコンセプトとは何でしょうか。

 

 

A.

・あたらしい風景を自由に見るための

 土台であり、舟である

・個人の持つ可能性を拡張することで、

 社会をいかに生きるか探求する場所である

・留まることなく、常に変化しつづける時間である

               (HPより引用)

共同体について書いていますね。

 

関わったからには、あなたの技術を

使いましょうよ、という感じ。

 

 

こういう組織体がなぜ存在するのか?

という問いは、

なぜ人間が存在するのか?

という問いと同じくらい、あまり意味はない。

 

 

ただ、せっかく生まれたんだし、皆で協力して

できない壁があるなら

自分たちの考え方を変えちゃおうという考えです。

 

 

自分らが作った舟にいろんなジャンルの人が

乗組員として関わることで、

みんなで見たことない風景をつくること。

 

 

同じ時間を過ごすこと、個人の能力を拡張して

プロジェクトを作ることが面白いんです。

 

時間が経てば、環境や状況も変わるけど、

人間が一番変化する。

結婚した、子どもができた、とか。

 

でも、できなくなったから終わり、

ではなくて、じゃあどうする?と考える。

 

 

たとえばSさんが辞めて、次入ってきた人に、

Sさんのレシピを渡せば同じ料理ができるんだろう

けど、そうではなくて、

今いる人の能力を生かせるものにしよう、

ないなら違うことしよう、って考えます。

 

人や時間が変わるから永遠に可能性が広がる。

 

「なくなった/変わったから終わり」、とか

「ゼロから何かをつくる」というより、

「あるものを変える」という考え方です。

 

 

うかぶLLCは、人に合わせて内容をどんどん

変えられる面白さ、楽しさがあるけど、

それが不安な人もいるでしょう。

 

だから、うかぶLLCでは、

マニュアル通りにする人ではなく

変化を楽しめる人が関わっているかな。

 

 

 

[行動に結びつくエネルギー]

Q.社会に対して、「怒り」はありますか。

 

A.はじめは、怒りで人は動くものだと思っていたし

怒りや違和感があったからやってきたんだなって

思ってたけど、でも、エネルギーって、

怒りだけじゃないなって最近は思います。

 

 

何かしら手を動かすことで「楽しい!」とか、

喜んでもらえたり、その先に笑顔があることで、

またやろうという気持ちになる。

怒りはわかりやすいけど、怒り続けるのは疲れる。

楽しさや喜びの方が続けられる。

 

 

あえて言うなら、脱力・切実かな。

自分の暮らしがあって、

でも皆と関わらないと生きていけないから

どうしたらいいかなっていう切実さ、

その壁を超える感覚が続いている感じ。

 

 

「変えてやる」という怒りや頑張りではなくて、

もう少し脱力した受け身な感じ。

 

 

でも、世界に対して全て受け入れると

自分の中に嘘ができるから、

個人的な出来なさと大きな困難を

どうやったら乗り越えられるか。

 

「じゃあどうしよっかな」って、

一個ずつ考えながらやってきました。

 

 

 

 

 [今後の目標]

Q.最後に、これからの目標を教えてください。

 

A.一人一人が満足いく仕事とお金と時間を

 つくれる会社にしたい。

 

お金はないなりに幸せはつくれるだろうけど、

会社としては、

自分らの仕事でちゃんと家族を養えたり

不自由なく生きていけたりする支えになりたい。

 

それが私自身の生活にも返ってくると思う。

 

 


あとは、「自分の生活・くらし」に

向き合えるようにしたい。

 

仕事が楽しすぎて、休みの日は寝てばっか、

とかではなくて、自分の生活にきちんと

私自身が向き合えることが目標です。

 

 

 

 

 

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それぞれのHPはこちらから↓

 

うかぶLLC|UKABU.LLC

Tami Tottori

Y Pub&Hostel TOTTORI

 

 

インタビュアー:佐伯、大國、稲葉

文責:佐伯

「好きなことをしている自分のことを大好きになってください」 フラワー&ベーカリーHaRu代表 兒嶋 陽子さん

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目次

◯所属 名前

◯インタビュアーからの一言

・お店のコンセプト

・続けられる理由

・代表として

鳥取でお店をやる意味

・学生へのメッセージ

 

 

 

所属 名前

 

フラワー&ベーカリーHaRu代表

 

兒嶋 陽子(こじま ようこ)さん

 

[インタビュアーからの一言]

花に関わる仕事に数多く携わって行く中で、仕事の楽しさ、辛さ、挫折を経験していき、自分の道を切り開いておられます。とても明るくてポジティブな方なので、こちらも元気をもらいました!

 

 

Q,お店のコンセプトは何ですか?

 

A,きれい、おいしい、たのしいお店です。

 

花がきれい、パンが美味しい、そして楽しい気持ちになれる場所。ここには色々な人が来る。SNSを見るとキラキラしていて、何もしていない自分が小さく見えてしまう人もいる。そんなひとがHaRuに来て、花で表現することを通じて、自分を褒められるように、自信がもてるようになればいい。

 

 

Q,続けられる理由はなんですか?

 

A,仕事が大好きだからです。

自分ができること、好きなことだからです。

 

嫌なことや、好きではないことはやれるわけがない。すぐに気持ちが落ち込んでしまい続けられない。好きなことや自信があることは、活かせ、売り込める。長く花に関わっていることもあり、花に関しては揺るぎない自信がある。できないこと・わからないことがあると、不安で顔がこわばるから、覚える!できるようにしておく!

そして、あまり大きな目標は立てずに小さな目標を立てることが大切。大きな目標は達成するまでに時間がかかってしまい、途中で気持ちがきつくなることがある。だから、小さい目標を積み重ねることで、達成感を得られすぐできそうなことを明確にして、ペース配分を決めていくことで続けられる。

 

 

Q,代表をやっていく中でプレッシャーを感じることはないですか?

 

A,プレッシャーはないです。

 

世間に対するやらなければならないことはあまり感じていないから、プレッシャーは感じていない。でも、自分で掲げている使命はある。使命は自分の好きなことをやっていけば、いつの間にか達成できているもの。そのために、日々会議を開いて改善できる点を話し合ったり、できそうな目標を立てて励んでいる。

 

 

Q,鳥取でお店をやる意味はなんですか?

 

A,自分たちも歩いて通える距離にお店があり、商店同士で買いあいこできる町だから。

 

都会だともっと稼ぐ店になるかもしれないが、自分のお店とは違う。鳥取なら、お客さんに直接、SNS見てますよなどと言われとても嬉しいし、色々な話をするのが楽しい。居てくれるだけで良い。雰囲気はスナックのママみたいな感じ(笑)

でも、お客さんの顔と名前を覚えるのが苦手なので、今後の目標は顔と名前を覚え、1人1人の好みなどを覚えて濃い顧客管理を目指すこと!

 

 

Q,学生へのメッセージ

 

A,人のためばっかりにやっていると心が痩せてくる。いつか疲れてきてしまう。好きなことをする+(プラス)感謝されたらラッキー。そして感謝されると自分の励みになる。もっと頑張ってしまう。だから、自分の好きなことに本気を出してしてみてください!そしてその好きなことをしている自分のことを大好きになってください。

 

インタビュアー:秋山&大國

文責:秋山

フラワー&ベーカリーHaRuのホームページはこちら↓

http://www.haru-wedding.com

 

 

 

 

【活動報告】「家族だっぴ」を開催しました!!

 

 

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皆さんこんにちは!


7月28日(土)に、鳥取情報市場で

「家族だっぴ

〜ほんわかゆるっと。あったかだっぴ〜」

を開催しました。



 

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このブログは番外編ということで
「イベントに行きたかったけれど行けなかった…」

という方に向けて、イベントの内容や雰囲気を

少しでもお届けできればと思います✨

 

 


当日のタイムスケジュールはこちら…!

 

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ゲストさん情報はこちらから↓
・中井みずほさん(Tottori Mama's代表)

「もっと楽しい人生が待っているとわくわくしているから歳を重ねるのが楽しみです」 Tottori Mama’s 代表 中井みずほさん - 鳥取だっぴ インタビュー記事

 


・長谷川優花さん

家族との時間、子どもと一緒にいる時間が何よりも大切です。 主婦 長谷川 優花さん - 鳥取だっぴ インタビュー記事

 


・森木恵さん

子どもがいるから仕事も頑張れる 主婦 森木恵さん - 鳥取だっぴ インタビュー記事

 

 

 

 

イベント当日は

ゲストさん4名、参加者8名(学生5、社会人3名)

そしてだっぴメンバー9名が集まり、

イベントを行いました。

 

 

 

【グループ編成】
・(ゲスト1名+参加者3名+ファシリ1名)×2グループ
・(ゲスト2名+参加者2名+ファシリ2名)×1グループ

 

 


イベントでは、3つのグループに分かれて
お題に沿ってフリップトークを行います。

 

 

 


まずは練習お題!


鳥取のおすすめ・落ち着く場所」

 

 

 

 

皆さんが答えたのは…

 

鳥取砂丘

鳥取

・隼ラボ

・ベーカリーマーケット

水木しげるロード

・海

 

 

あるママさんは、

"鳥取砂丘は大きな砂遊び場"だと

お話してくださいました♪

 

 

・鳥大地域棟の保育実習室

 

という珍(?)回答もありました!☺

 

 

 

当日はママさん方のお子さまもご来場で

とても和やかなムードでトークが行われていました。

 

 

 

練習お題を終え、いよいよトーク本番にうつります。

 

 


○お題1は…

「子どもの頃に流行ったあそび」

 

 

 

皆さんが答えたのは…

 

・教室おにご

・ゴム飛び

・お母さんごっこ、東京ミュウミュウ

・キックベース

ファミコン

・ろくむし

・手紙交換

・どろだんごづくり

 

などなど。

 

 

時代や地域によって流行った遊びは異なるようで、

「ゴムダン」という遊びを大学生に身体を使って

説明してくれるママさんの姿が印象的でした☺

 

 

 

 

子ども時代に遡るような気持ちで、皆さん

懐かしいエピソードで盛り上がっていました。

 

 

 

場が温まってきたところで、次のお題にうつります。

 

 

 


○お題2は…

「あなたにとって『家族』とは?」

 

 

少し難しいお題だったようです。

じっと考え込む姿が見られました。

 

 

 

皆さんの回答は…

 

・親と子が互いに支え合う

・いろんな話ができる人たち

・最強の味方

・本当の"素"が出る場所 

・一緒にいる 変わるかたち 関係

・共犯者

・家族だからこそのはずかしさ 微妙なキョリ感

・相談相手

・根っこ 他で例えられない何か

・共同生活

 

 

 

"家族は宝物、楽しいことも悲しいことも

一緒に乗り越える"

 

 

と話される方もいれば、  

 

 

"互いに「個」として在り、それが集まって一緒にいる"

 

とお話される方もいました。

 

 

 

どの答えにも正解・不正解はなしにして、

色々な"家族のカタチ"に触れられるお題でした。

 

 

 


ここで少し休憩。
10分弱の休憩を挟み、次はミニコーナーです。

 


これまでのお題では「家族」について

ふわっとお話してもらったので、


ミニコーナーでは自分の家族を振り返り

より深く考えてもらうことが目的です。

 

 

 

 

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この例を参考に、皆さんにそれぞれ

家族とのエピソードを振り返ってもらいました。

 

 

 

記入時間は10〜15分。

 

少し内容の難しいものではありましたが、

じっくり自分と見つめ合いながら

鉛筆を動かす姿が見られました。

 

 

 

皆さんがどんなふうに書かれたか、

少しですがここに共有したいと思います。

 

 

 

(【Step2】は、「今の家族に対する思い」です)

 

 

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このように、「家族」に対する素直な思いを

振り返ってもらいました。

 

記入を終え、グループ内で共有にうつります。

 

 

 

普段は胸の中にしまっていた思いや感情を

整理しながら丁寧にお話される姿が見られました。

 

 

 

グループの人に話している途中に、

ホロリと涙される方も…

 

 

 

1人1人の背景にあるエピソードに耳を傾け

真剣に聞いてくれる温かい場がつくられていました。

 

 

 

他人の言葉や思いに寄り添い

声をかけ分かち合う

とても素敵な空間でした。

 

 

 

 

 

 


ミニコーナーを終え、いよいよ最後のお題です。

 

 


○お題3は…

「理想の家族像」

 

 


ミニコーナーを挟むことで

自分の家族をベースに、理想ではあるけれども

より現実的なイメージの持ちやすい家族像を

考えてもらいました。

 

 

 

皆さんの答えは…

 

・あんまり束縛しない

・ユーモアと思いやり

・あたたかさを感じられる家族

・批判されない安心感 

・話をする

・会話する

・お互いに尊敬し合える

 +1人1人が気持ちの面で自立している

・いいことも悪いことも一緒

・個人の時間を尊重する

 たまにみんな一緒にひっつく

 (適切な距離感)

・いつも笑顔のたえない家族

・言いたいことを言い合える家族

 

 

 

"いわゆる理想の家族にはなりたくない"と

お話される参加者さんもいらっしゃいました。

 

 

 

 

人の数だけ家族のカタチがあり、

思い描く家族像も理想の家族も

人それぞれ違うのですね…

 

 


今回のイベントはゲストさんのご都合もあり、

2時間という短い時間での開催となりましたが、

ギュッと詰め込んだ中身の濃いイベントに

なったのではないかなと思います。

 

 


ゲスト・参加者の皆さんとのトークを通し、

多様な家族の形に触れ、自分の家族について

振り返ってもらう時間を提供できていたら嬉しいです。

 

 

 

「家族」を取り巻く良い部分も

そうではない部分もひっくるめて、

改めて「家族っていいな」と思える場を

つくることができていたでしょうか。

 

 

 

 


イベント後に記入して頂いたアンケートには、
次のような声を頂きました。

 

・「家族はいて当たり前だと思っていたけれど、

 そうではなく自分の身近なところで

 いつも支えてくれる存在であることに気付いた」

                (参加者/学生)

 

 

・「もっと沢山お話をしたくなった、

  素敵な企画に出会えました」

                (参加者/学生)

 


・「普段考えることがあまりないので、

 深いところまでオープンに話せる雰囲気が

 よかったです」

               (参加者/社会人)

 


・「家族の在り方、価値観を聞くことができ、

  自分の中のモヤモヤが晴れました」

                (参加者/学生)

 

 

 


5月からおよそ3ヶ月の準備期間を経て、
イベントはいよいよ終わりを迎えました。

 

 


インタビューやイベントに

快く協力してくださったゲストの皆さん


勇気を出してイベントに来てくれた参加者の皆さん


本当にありがとうございました。

 

 

 


参加者8名のうち、新規参加者が6名だったことも
とても嬉しかったです。
(もちろんリピーターもとても嬉しいです…!!)

 

 

 

 


後期は10月、11月、12月とイベントが目白押しなので

これを見て少しでも私たちのプロジェクトに

興味を持ってくださった方は

ぜひぜひ後期のイベントにご参加ください♪

 

 

 

後期からは少しプロジェクトの体制を

リニューアルして運営していきます。

(詳細は追ってFBイベントページ等で連絡します)

 

 

 

今まで以上に価値あるイベントを作っていくので

これからもよろしくお願いします。

 

 

 

それでは次のイベントでお会いしましょう( ˆoˆ )/

 

 

 

 

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文責:佐伯

 

子どもがいるから仕事も頑張れる 主婦 森木恵さん

 

 

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目次
〇名前
〇インタビュアーからの一言
・子育てを始め、仕事に対する価値観の変化はありましたか?また、子育てをしている女性のキャリアアップの現状について、どのようにお考えですか?
・お子さんは、どんな子に育ってほしいですか?
・辛い時に支えになるものは何ですか?
・Tottori Mama'sのこと、子育てに関して地域であったらいいなと思うことについて教えてください。

 

 


森木恵さん

 

 


【インタビュアーからのひとこと】
 森木さんは二児のお母さん。以前は仕事が1番だったそうですが、今はお子さんが1番!

インタビュー中もお母さんから離れないお子さん達、愛がとても伝わってくる時間でした😊

 

 

 

Q.子育てを始め、仕事に対する価値観の変化はありましたか?また、子育てをしている女性のキャリアアップの現状について、どのようにお考えですか?

 

A.前は仕事が1番でしたが

今は収入のために働いているといった感じです。

 

子どももいて、バリバリ働いてキャリアアップしているお母さんはカッコイイと思いますし、自分もそうなりたいと思っていました。

 

でも子どもが小さいうちは難しいなというのが現状で、家族の協力や多少の犠牲がないと厳しいと思います。

 

子どもが出来るまでは残業や出張なども行っていましたが、子どもが産まれて育休明けて復帰してからは子育てが最優先になりました。

 

子どもの病気や保育園の行事などで休まなければいけないことが増え、自分のための有休はなかなか取れなくなりました。

 

 

仕事と子育ての両立としては、子育てを最優先に考えていますが、仕事はきっちりとできるだけ迷惑がかからないようにしたいと思っています。子どもとの時間もしっかり取りたいと思うのですが、平日はなかなか子どもとの時間もプライベートの時間もほぼないです。もしプライベートで自分の時間が取れるとしたら裁縫が好きなので裁縫をしたり美容室に行ったりしたいなと思ってます。


子どもがもっと大きくなったらキャリアアップしていきたいですね。

 

 


Q.お子さんは、どんな子に育ってほしいですか?

 

 

A.元気に毎日笑って過ごしてくれるのが一番ですが、人様に迷惑をかけない子に育って欲しいので毎日怒っています(笑)

 

 

ママ友から、子どもに、「なんでママ怒ってばかりいるの?」と言われたという話を聞いてずっと怒っているのはよくないなと思いました。でも家族の中での決め事としても人様に迷惑をかけないということを言っているので良いことをしたらほめたり、良くないことをしたら怒ったりしています。

 


また、子どもがしたいと思ったことをさせてあげたいと考えていて、手伝いなどやりたいと言った時は出来るだけさせるようにしています。

今は、一緒に料理をしたり下の子のお世話をしたりしてくれています。服を1人で着れるようになったり、教えていないのにボタンをしめれるようになったりと、突然何かができるようになって日々成長を感じています。

 

 


Q.辛いとき支えになるものは何ですか?

 

A.友達や同じ境遇のママ友、そして子どもの存在です。

 

子どもの笑顔が見れた時や、例えば寝るときに「パパじゃなくてママがいい」などとママじゃないとダメって言われた時、「ママ大好き」と言われたときはすごく嬉しくなります。

この子のお母さんで良かったって思いますね。

子どもがいるから仕事も頑張ろうと思えます。

 

 

Q. Tottori Mama'sのこと、

子育てに関して地域であったらいいなと

思うことについて教えてください。

 

 

A. Tottori Mama'sを知ったきかっけはママ友からです。イベントに参加するうちにお手伝いをするようになりました。主にはアシスタントとして企画を考えています。

 


地域、近所にコミュニティが欲しいですね。

ママ友とはコミュニティがあるのですが、近所のおじいちゃん、おばあちゃんといったように地域全体を見たらまだまだコミュニティが少ないです。家1つ1つを回るようなお祭りとかあったら楽しそうですね。楽しみながらたくさんの交流ができたらいいなと思っています。

 

 


インタビュアー:岡本&志茂
文責:岡本

「もっと楽しい人生が待っているとわくわくしているから歳を重ねるのが楽しみです」 Tottori Mama’s 代表 中井みずほさん

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目次

○所属 名前

○インタビュアーからの一言

出産に対する思い

出産や子育てにおける学び

起業した理由

生きていく上でこれだけは譲れないもの

大学生への思い




所属 名前


Tottori Mama's 代表

中井みずほさん




【インタビュアーからの一言】

とにかく優しくぎゅっと包み込んでくれるような方です。“子供が好き、でも働くことも大切”という両方に熱心な様子がひしひしと伝わってきました。話すと心があったかくなる中井さんの人柄に周りが魅了されるのも納得です。




Q.出産に対する思いはやっぱりネガティブなものでしたか?




A.いえ、とてもポジティブなものでした




思い返せば中学生の頃が1番楽しくて、その頃の友達とは今でも付き合いがあるくらいです。


それに対して高校生の頃は友達と離れてしまったこともあってか、将来のことについて何も考えていなくて意欲なんか全くありませんでした。


そんな時NHKの海外ドラマにとても影響を受けたんです。その頃の私の夢は「海外の人と結婚する」でした(笑)


その夢を叶えようと空港のグランドスタッフに務めていたんです(笑)

女の世界というだけあってとても華やかな世界でした。そこで働いている自分も好きだったので、いざ出産で仕事をやめなければならないとなった時、名残惜しい部分はもちろんありました。


それでも「子を授かることは幸せなこと」ということは常に思っていたし子育ては環境が整っていたら楽しいものだと分かっていたのでポジティブな思いを抱いていました。




Q.子育てを経験して学んだことはありますか?




A.長女の子育てが自分の学びです。




実際に子を授かった時、産むなら鳥取で!って思っていたのにタイミングが合わず急遽大阪で出産を経験しました。


悩みを共有できる友達は全然いなくて「ここで本当にやっていけるのだろうか」と周りの環境に不安を抱いていました。


特に22歳から33歳までの間は自分に軸がなく、周りの目は気になるし、かなり縛られていました。


自分を育ててくれたお母さんみたいにならないといけない、お母さんはこうでなければならない


こんな感情でがんじがらめの状態でした。必死になって育てようとするけれど長女は私の意に反してどんどん自身をなくしていったんです。それを見て私はさらに必死になって押し付けちゃって…。私は長女を1人の人として接してなかったんですよね。本当に申し訳ないことをしたなって反省しました。今思えば皆がストレスでいっぱいでしたね…。


それに気づいてからはもっと自由に、しっかりと子供の意思を尊重できるようになり、お母さんがどういうものかとか、どう思われるとかではなくて“親がしっかり生きているところを見せる”ということを大切にするようになりました。




Q.起業した理由は?





A.子どもと一緒にいたい&自分の好きなことをしていたいからです





やっぱりグランドスタッフとして華やかな世界にいたこともあって、仕事をしている自分は捨てられなかったんですよね。


でも仕事一本、子育て一本っていうのは嫌でどっちも大切にしたかったんです。

子どもと一緒にいれてなおかつ仕事もできるものって考えたら起業が思い浮かびました。


初めはベビーマッサージの教室を開きました。女性同士のつながりを通して子育てに寄り添っていきたいという思いがあるんです。

現在のTottori Mama’sもそういった思いからきていて子育てをする者同士だからこそ分かり合えるものを共有できる場です。


長女の子育ての反省も含み、子供たちのための関係性を築くという思いも含んでいます。


今、本当に来てほしいのは一歩を踏み出せない人達で、その人達にアプローチしていきたいなって考えています。



色々なことを言いましたが、私は本当に周りに恵まれているんです。


実家のサポートがあったからこそ子育てしながらも起業することに打ち込むことができたし、お母さんになると少なくなる1人の時間も取ることができ、趣味に時間を使うことができているのも周りのサポートがあるからですし…。本当に恵まれた環境にいさせてもらってます。





Q.生きていく上でこれだけは譲れないものは?





A.ときめきとわくわくを大切にすることです





私って実はものすごくネガティブで、2人目の出産までは何もかもが不安で仕方なかったんです。考えすぎてしまうんですよね(笑)


でもある人に「それってすごい妄想力があるってことだよ。それをネガティブの方じゃなくて楽しい方に変えたらいいのに」って言われてから考え方が変わりました。

成功か失敗分からなくて不安なら自分がときめく・わくわくする方を選ぶようにしています。

起業すると“とりあえずやってみる”ということが求められるので「失敗は失敗じゃない、よし次に行こう」とバサッと切れるようになりました。

これは修行かもしれないですね(笑)




・大学生への思い


大学生とか今の若い人は子育てに対してネガティブな思いを抱いている人が多いけれど、少しでもそのネガティブを少なくしたり、将来像を考えられるようなきっかけになれるといいなあと思ってます。



周りに魅力的な生き方をされている先輩が沢山いるからこそ30代よりも40代、40代よりも50代という風に年齢を重ねていくのがすごく楽しみです!




インタビュアー:岡崎&稲葉

文責:岡崎

家族との時間、子どもと一緒にいる時間が何よりも大切です。 主婦 長谷川 優花さん

 

 

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目次
○名前
○元々のお仕事
○子育てを始めて変化した価値観
○我が家流の子育て
○成長を感じるとき
○子育て女性のキャリアアップについて
○メッセージ

 

 

主婦
長谷川 優花さん

 


【インタビュアーからひとこと】
10歳からバドミントンを始め、28歳まで選手として活躍されていた長谷川さん。

寮生活の長さから、ご自身はお子様との時間を最優先にしたいと話してくださいました。
笑顔が印象的な、とても話しやすい方です♪

 

 


Q.元々、どんなお仕事をされていたのですか?

 

A. 実は両親がバドミントン選手で、10歳の時にバドミントンを始めました。高校から寮に入って、ずっとバドミントンに打ち込む生活、29歳で結婚するまで、全国上位入賞を狙ってバドミントンばかりやっていました。

 

 

元々は大阪出身で、大学で岐阜、一回目の就職で北海道、そしてチームの移籍で鳥取に来ました。北海道のチームが不景気で部を存続できなくなり、会社員としては残ることもできたけれど、当時まだ23歳、自分のなかで「まだプレイしたい」という思いがあり、鳥取のチームに声をかけてもらって移籍することにしました。当時、鳥取のチームは、選手・監督、環境自体がそこまで上を目指す意識がないチームだったので、自分のなかで決めたものの鳥取に来てよかったのだろうかと葛藤していました。最初の1年間で3回潰瘍になっちゃうくらい…。しんどかった時期です。

 

 

でも、その次の年に大学時代の後輩が「長谷川さんがいるから」という理由で鳥取に来ることになって。コーチも代わり、「言っても伝わらないなら態度で示すしかない、自分だけでも頑張ろう、成績を残せば変わってくる子もいるだろう」と思いながら練習を続けているうちに、意識の変わってくる子がいました。

 

 

チーム内の雰囲気もどんどん変わって成績も上がり、個人戦でも初めて納得できる成績を残すことができました。(全国ベスト8)

その時が一番、「バドをやっていて良かった」と思えた時です。25、6歳でやめる選手が多いけど、「長く続けてきて良かった」と思えた最後でした。

その後、チームの解散、結婚、年齢という3つの要素が重なり、選手をやめました。いまは楽しくやる程度です。(それでも中国シニア大会で優勝されるほどの実力なんだとか…!)

 

 

 


Q.子育てを始め、仕事に対する価値観の変化はありましたか?また、逆に、仕事を始め、子育て、プライベートにおいて変化したものはありますか?(それらに関する考え方や優先順位など)

 

 

A.今までは自分がやりたいことをする為に仕事を選んでいましたが、子育て後は「子どもと一緒にいる時間を作れる仕事をしたい」と考えるようになりました。

 

 

今後仕事復帰することになっても、子どもと一緒にいる時間を最優先に、家族が集まる時間をずっと大事にしたいです。子どもが大きくなっても、続けられるだけ続けたいなぁ。

 

 

自分は寮に入ったことで家族との時間がすごく少なくて、親もさみしかったんだなって今になって思います。両親がバドミントンをしてたこともあって、会うには会うけど、体育館で会うから敬語で話す、みたいな。父親とは、バドミントンの話ばかりしてきたから今さら何をはなしたらいいのかわからないというか…。

仲はいいんだけど、"普通の会話をどうしよう"ってなります。空白の時間があるから、なんかちょっと距離があるんですよね。

だから子どもには、父親とも仲良くいて、家族のことをずっと好きでいてほしい。お父さんと二人でも出かけられるよ、くらいの仲であってほしいなと思います。

 

 

 

 

Q.我が家流の子育て等ありましたら教えてください。

 

 

A.我が家流の子育てと言うほどでもないですが、毎日必ず絵本を読む時間を作っています。

 

 

授乳をしていた時は最低でも一日何回かは抱っこする時間ができるんだけど、うちの子は11か月で授乳が終わって、一気に抱っこする時間、子どもと触れ合う時間が減りました。絵本を読む時は自分の膝に乗せて、子どもと触れ合っている時間を大事にしたいと思っています。

 

 

今は1歳で、言葉はそんなに話せるわけではないけれど、生後一か月から行っているミュージックケアでやったことを覚えてたりします。絵本の内容もきっと分かってるんじゃないかな。自分が話すことも、ちゃんと分かってると思って話しかけます。

 

 

お父さんが帰ってきたら、「今日は何してあそんだ?」って聞くようにしています。そしたら一生懸命(昨日のことだったり、もっと前のことだったり色々まざったりはしてるけれど)「○○と砂場に行った」とか言うんです。

 

寝るときも、最後、「今日は朝起きて、○○して、△△して、〜。」というふうに1日の流れの話をして、"じゃあ寝よっか"、と言って寝ます。

遊んだお友達とかの名前も覚えるようになりました。こちらが思ってる以上に分かってるんだろなと思います。

 

 

 


Q.どんな時にお子さんの成長を感じますか?

 

 

A.日々成長を感じます。

昨日言えなかったことが今日言えるようになったり、できなかったことができるようになったり。

 

この子は言葉の成長は早いんだけど、ちょっとこわがりな性格で。階段や滑り台にのぼるのも昨日までできなかったのに今日いきなりのぼれたり。

ほんとに毎日変わっていくんです。おもしろいですよ~。

 

 

イヤイヤ期も、気持ちに余裕のないときは「もう早くしてよ~」って思う時もあるけど、余裕がある時は「なんでこんなに泣いてるんだろう」って面白くなって、思わず写真を撮ってみたり。(笑)

 


本人のなかで「こうしたい」というこだわりが出てきました。心に余裕があればそれをすごく尊重してあげたいと思うけど、難しいときもあります(笑)

 


でも、納得したらやってくれます。こういう時期があるから成長するわけですしね。

 

 

 


Q.子育てをしている女性のキャリアアップの現状について、どのようにお考えですか?

 

 

A. 昔よりは子育てをしながら働く女性に対しての理解は得られているように思うけれど、育休・産休取得後に仕事復帰すると別部署へ異動や仕事内容が変わったりすることもあるし、男性(父親)自体が育児を共有する意識がまだ低く、女性の負担が大きくなりがちなのでキャリアアップに対して積極的になれない人が多いのでは。

 

 

会社でも、多分いままでよりかは制度は整ってきてるんだろうけど、周りの人たちの気持ちがありますよね(子どもが熱出して仕事ぬけるってなった時、やっぱりどうしても「申し訳ないな」という気持ちになってしまう)。

 

 

意識の問題かな。それは仕方がないよって思える空間だったらいいですね。出産は守ってあげないといけないもの。見た目でわからない時期のほうがしんどかったりするから、意識として共通理解、みんなが分かってくれたらいいな。制度があっても使いにくい、言いにくいものだから、「とってもいい」じゃなくて、「とらなきゃいけない」くらいでいいと思います。じゃないとみんなとりにくいですよね…。

 


都市部では特に幼稚園、学童がたりなくて、子どもを小学校に入れたところで放課後は低学年の子は行き場所がないのが現状かなと思います。そしたらお母さんたちが仕事をやめることになるんじゃないかな。小学校あがったら終わり、じゃなくて、まだ暫くは子育てが続くわけだから、会社に託児があったり、学校以外で子どもが安心していられるところが普及してほしいです。

 

 

 


Q.最後に、学生にメッセージを!

 

 

A.将来がこわくて、安定した会社を選ぶ人が多いのかもしれないけど、なにか好きなものを見つけてほしいです。仕事とかも、ただ言われたからってやらされるんじゃなくて、その環境で楽しいことを見つけてほしいです。

 

 

それから、決められた分野だけじゃなくて、いろんな人に出会ってほしい。年齢に関わらずいろんな人の話を聞いてみてほしいな。迷ったとき、最後に決めるのは自分だけど、いろんな人に話を聞くことで自分の中になかった考え方に気づけたりするから。

 

 

 

インタビュアー︰佐伯&木下

文責︰佐伯