ぱんぴっと! インタビュー記事

NPO法人学生人材バンク学生プロジェクト「ぱんぴっと!」。鳥取で活躍する魅力的な社会人へのインタビュー記事を掲載していきます。

「初めは失敗するんで、失敗してなんぼなんで。」小学校教員 梶川大輔さん

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目次

・【所属 名前】

・【インタビュアーからのひとこと】

・教員になって良かったと思うこと

・こだわり

・学校の役割とは

・学生へのメッセージ

 

 

【所属 名前】

小学校教師 梶川大輔さん

 

 

 

【インタビュアーからのひとこと】

梶川さんは大阪の大学を卒業された後、地元の鳥取で教員として働かれ、今年で5年目の先生です。休日も全国に足を運んで勉強され、常に新しさを取り入れた教育を実践されています。教育実習を経験し、将来への進路選択を迫られ疑問や不安でいっぱいの私たちにとって、現場の話やテクニック、思いなどたくさんのことをお話くださり、悩みや不安に関しても親身になって聞いてくださいました。改めて先生って素敵だなと思いました。

 

 

Q.教師になって良かったと思うことは何ですか?

 

 

A.日々の小さなことにワクワクできること。

 

次の年に持ち上がるとは限らないので、3月に向かってどうレールを敷いてあげるかという毎日の葛藤にやりがいがある。うまくいかないことも多いんですけどね。今年は児童の様子を毎日ノートに書いています。

 

 

 

Q.梶川さんのこだわりって何ですか?

 

 

A.「やってみて失敗して、思考してまた実践する」を繰り返すこと。

 

いろんなものをみたからわかる。真似から始まりますよ、やってみようと思ったらやってみてください。初めは絶対失敗するんで、失敗してなんぼなんで。うまくいかなくて良くなかったかなと思ったら、正直に子供に謝ればいい。「ごめん、昨日は叱りすぎた」とか言いますよ。もし自分が子供だったら、面白い授業受けたいじゃないですか。もし自分が親だったら子供が楽しそうにしている姿を見たいじゃないですか。だから、1日1回笑わせようかなとか考えますね。まず自分が1番楽しむようにしているんです。教育学だけではなく、児童理解に心理学を用いたりもしますし、いろんな情報をつかんで活用します。

 

 

 

Q.学校の役割とは?

 

 

A.育った環境が違う人同士が一緒に勉強するところに意味がある。

 

いろんな考えにふれる中で、自分の考えをもつ練習をしてる。自分は何者で、どんな人間で、その自分を出す、主張する力が将来自分の強みになるから。答えを出す勉強じゃなくて、ビジョンを立てた時、きれいでもヘンテコでもいいから土台からどう作っていくかを考える場。教え込むのではなく、子どもに「どう思う?」と聞き、自ら根拠を生み出していけるように関わる、自分が理解できるまで説明させる。

 

 

 

Q.学生へメッセージ

①自己分析

僕も自分がどんな人間かわからなかったので…。長所や短所、自分を一言で言うと?など自分がどのような人間なのかを問うアンケートを作り、小中学校や高校、大学の友人、さらにアルバイト先の店長にも書いてもらった。また、バイトや普段の何気ない関わりから自分がいつどんな感情になっているか、どう解消しているかを分析することで自分のコントロール方法がわかる。今でも子供たちに、自分がどう映っているか尋ねたりします(笑)

 

 

②講義外の様々な経験

高校時代のサッカー部のキャプテンや大学時代の東北へのボランティア、何個かアルバイトも経験したり、いろんな職種の人と話しあったりしたことが、教職に就いた時、子どもの前に出たときすごく生きてくる。学生時代は、迷いを感じないままに、不安をかき消すぐらい行動していました。

 

 

③面接対策

採用を決める面接官をある種味方にするために、「○○という人間は面白いな、採用しようかな」と思わせないといけない、と企業に就活していた友人から言われた。大学での面接練習で言われた「何で自分を売るの?」という問いに向き合った。自分が相手にどう伝わっていたかが重要で、就活中の友人にも面接官をしてもらい、教員外の視点から見て自分がどんな印象かを必ず聞いて活かした。

模擬授業も普段の授業でも、普通に始めるんじゃなくて、「この人何するんだろう」って一瞬思わせるように自分のワールドを作る練習も必要なのだと思います。

 

 

【さいごに…】

教育の道に進むのなら、自信をもって進んでほしい。悩んでいるのなら、今は答えが出なくても、勉強していたら、行動していたら、教員になったら出るかもしれない。だから、前に進み続けてください。

 

 

 

インタビュアー:大國&井上&田中

文責:大國